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- 55歳男性です。クレアチニンが毎年すこしずつ上がって基準範囲上限をわずかに超えてしまいました。
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- 55歳男性です。クレアチニンが毎年すこしずつ上がって基準範囲上限をわずかに超えてしまいました。
血清クレアチニンは、腎臓が血液中の老廃物を排泄する能力(糸球体ろ過量)を見る検査です。この能力は加齢とともに次第に低下してきますが、一定以上低下しないとクレアチニンの値には反映されません。このため、クレアチニンの年齢による変化は高齢者を除くと、ごく小さなものとなっています。クレアチニンが毎年上がって基準範囲の上限を超えてきた場合には、腎機能が低下している可能性があり、要注意所見です。
最近では、年齢による糸球体ろ過量の変化を推定するeGFR(推定糸球体ろ過量)がクレアチニン値とともに示されますので、その低下の有無を確認しましょう。また、蛋白尿や血尿、高血圧など腎機能に影響する他の因子のチェックも必要です。