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- 臨床的意義について
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- 臨床的意義について
(1)TTT
TTT はA型やE型の急性肝炎で初期に顕著に上昇し、肝炎回復期に持続陽性の場合は遷延化が疑われます。その他にTTTが高値となる疾患は慢性肝炎(活動期)、肝硬変・肝癌、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、膠原病や多発性骨髄腫などの高γグロブリン血症、脂質異常症などです。TTTのみ高値でZTTが基準範囲の場合は脂質異常症が疑われます。
(2)ZTT
ZTT はγグロブリンとくにIgGをよく反映することから慢性肝炎や肝硬変、高γグロブリン血症の病態で高くなります。