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- 尿糖が陽性となるときは?
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- 尿糖が陽性となるときは?
現在は、尿糖として検査されるのはほとんどの場合ブドウ糖を指します。尿に出てくるブドウ糖は血液中に存在していたものです。腎臓では、血液から尿を作る過程で尿にブドウ糖を出さないようにする仕組みがあるのですが、糖尿病などで血糖(血液中のブドウ糖)がすごく高くなると、出さないようにする能力を超えてしまうため、尿にブドウ糖が出てくるようになってしまいます。そのため尿糖が陽性の場合には、まず糖尿病を考えることになります。ただし、血糖は食事の前後で大きく変わるため、尿糖の検査が陰性であっても、糖尿病でないとは言えません。また、血糖がそれほど高くなくとも、尿にブドウ糖を出さない仕組みが十分でないため、尿糖が陽性となることがあります(これを腎性糖尿といいます)。
いずれにしても尿糖が陽性の場合は血糖、 あるいは糖尿病の検査として近年よく行われるHbA1cを検査する必要があります。