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平成 29 年 11 月より保険適用 | D012 感染症免疫学的検査 52 区分 : E2(新方法) |
HTLV-I 抗体 |
保険点数 | 432 点 |
製品名 | イノリア HTLV |
製造販売元 | 富士レビオ株式会社 |
主な対象 | HTLV-I 確認検査の実施対象者(一次検査で HTLV-I 抗体陽性が確認された症例) |
主な測定目的 | 血清又は血漿中のヒト T 細胞白血病ウイルス I 特異抗体(抗 HTLV-I 抗体)およびヒト T 細胞白血病ウイルス II 特異抗体(抗 HTLV-II 抗体)の検出(ヒト T 細胞白血病ウイルス感染の診断補助) |
測定方法 | ラインブロット法(LIA 法) |
検 体 | 血清又は血漿 |
有用性 | 遺伝子組換え抗原および合成ペプチド抗原を用いた LIA 法を採用することにより,簡便な操作で結果を得ることができる。既収載品(ウエスタンブロット法)と同等の検査性能を有する。 |
特 徴 |
ヒト T 細胞白血病ウイルス I 型(HTLV-I)は,成人 T 細胞白血病(ATL; adult T-cell leukemia)の起因ウイルスである。HTLV-I は細胞内に取り込まれた後、ウイルスRNAが逆転写酵素によりDNAに変換され,プロウイルスDNAの形で染色体に組み込まれることから、体内から排除されないと考えられている。 また、HTLV-Iの感染者ではウイルス抗原に対する抗体を保有していることから、臨床検査として抗 HTLV-I 抗体の検出が一般的に実施されており、ATL や HAM/TSP(HTLV-I associated myelopathy/ tropical spastic paraparesis)の診断補助、母子感染や供血者スクリーニング検査などに用いられている。一方、HTLV-I に類似のヒト T 細胞白血病ウイルス II 型(HTLV-II)は、HTLV-I と核酸レベルで 70%以上の相同性があり、ウイルス学的特性も極めて類似しているが、HAM/TSP には低頻度ながら関与していると考えられているものの、ATL のような悪性リンパ球増殖性疾患への関与は否定的である。 本試薬は、血清または血漿中の HTLV-I および HTLV-II に対する特異抗体を検出する試薬であり、また抗 HTLV-I抗体と抗 HTLV-II 抗体の鑑別も可能とする新たな確認検査用試薬として開発された。検出原理として、遺伝子組換え抗原および合成ペプチド抗原を用いた LIA 法を採用し、特異性および感度に優れた試薬として、その有用性が評価されている。 |
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