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- 便潜血反応とはどんな検査ですか?
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- 便潜血反応とはどんな検査ですか?
ヒトヘモグロビンに対する特異抗体を用いて、便表面の血液を検出します。
50mL以上の消化管出血があると、便の肉眼的観察で消化管出血を疑うことができます。便潜血反応は、肉眼的に観察できない微量の消化管出血をスクリーニングする検査です。大腸癌は直腸やS状結腸に多く、便の表面の一部に血液が付着することがよくあります。上部消化管(胃など)からの出血では血液が便塊に混ざりこみ、また、ヘモグロビンが胃や腸で変化してしまうため、この検査は大腸癌の検診に使われています。
病変があっても1日法では検出されない可能性があり、2日間連続で採便する2日法が推奨されています。
この検査は、ヒト以外のヘモグロビンとは反応しないので、食事や薬剤の影響は少なく、直前の食事調整は必要ありません。