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- コレステロールとは?
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- コレステロールとは?
あなたは健康診断で「コレステロールが高い」と言われたことがありますか?
コレステロールはからだを構成する細胞の膜や、女性・男性ホルモンの原料になる、貴重な脂質(油、あぶら)の一種です。おもに肝臓で合成されるほか、動物性脂肪など食事にも含まれます。からだに必須の脂質ですが、多すぎると血管の壁に溜まり、動脈硬化を起こすと言われています。
血液には水分が多く含まれているので、油であるコレステロールは「水と油の関係」。フレンチドレッシングのように分離してしまい、血中を流れることができません。そこで油をアポ蛋白という水に溶けやすい蛋白質で包み込み、水に溶ける小さな粒子「リポ蛋白」の形となって血中を流れるよう加工されます。
リポ蛋白の粒子は比重の大小で分類され、低比重リポ蛋白(LDL)、高比重リポ蛋白(HDL)などと呼ばれます。このうちLDLという粒子に含まれるコレステロールをLDLコレステロール(LDLc)、HDL粒子に含まれるとHDLコレステロール(HDLc)と呼びます。たとえて言えば、皆さんが通勤に使う道路には、バス、タクシー、バイクなどいろいろな乗り物が走っていますが、乗っているのは同じ人間。乗り物に相当するのがLDLやHDLの粒子で、乗っているのがコレステロールに相当します。