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令和 6年 5月1日より保険適用 | 区分:E3(新項目) CLDN18 タンパク免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製 |
1. E3(新項目)CLDN18 タンパク免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製 ベンタナ OptiView CLDN18(43-14A) |
保険点数 | 700点 |
製品名(製造販売元) | ベンタナ OptiView CLDN18(43-14A) |
製造販売元 | ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 |
使用目的 | がん組織中の CLDN18 タンパクの検出 (ゾルベツキシマブ(遺伝子組換え)の胃癌患者への適応を判定するための補助に用いる) |
有 用 性 | CLDN18. 2陽性の治癒切除不能な進行・再発の胃癌に対するゾルベツキシマブ(遺伝子組換え)(販売元:アステラス製薬)の投与判定に必要な診断薬(コンパニオン診断薬) |
測定方法 | 免疫組織化学染色(免疫抗体法) |
検 体 | ホルマリン固定パラフィン包埋切片 |
測定原理 | 本品は、リンカー HQ(ブリッジ試薬)を使用した免疫組織化学染色法により、がん組織中のCLDN18タンパクを検出する。スライド標本上の抗原に一次抗体を反応させると、切片に存在する対象抗原と結合する。次にベンタナOptiView DAB ユニバーサルキットのヒドロキシキノキサリンで標識したリンカー-HQ及びペルオキシダーゼで標識したマルチマー-HRPを反応させると、スライドガラス上に対象抗原-一次抗体-リンカー-HQ-マルチマー- HRP結合物が形成される。この結合物に対して、ベンタナOptiView DAB ユニバーサルキットのDAB試薬、H2O2試薬及びCOPPER試薬を添加すると、酵素反応により、切片に存在する対象抗原が茶褐色に染色る。茶褐色に可視化された抗原部位を光学顕微鏡で観察し、CLDN18 発現率を測定する。 |
判定基準 | 75%以上の腫瘍細胞において、 細胞膜に中等度~強い染色が認められる場合、「CLDN18 陽性」と判定し、75%未満の腫瘍細胞において、細胞膜に中等度~強い染色が認められる場合、「CLDN18 陰性」と判定する。 |
留意事項 | CLDN18タンパク免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製は、治癒切除不能な進行・再発の胃癌患者を対象として、抗CLDN18. 2モノクローナル抗体抗悪性腫瘍剤の投与の適応を判断することを目的として、免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製を行った場合に、当該抗悪性腫瘍剤の投与方針の決定までの間に1回を限度として算定する。 |
参考文献 | 1)ベンタナOptiView CLDN18(43-14A)添付文書 2)日本胃癌学会.切除不能進行・再発胃癌バイオマーカー検査の手引き 第1版 |
製品情報URL | https://diagnostics.roche.com/jp/ja/products/lab/ventana-cldn18-43-14a-rxdx-assay-pid00000802.html |
文責:ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社/監修:日本臨床検査医学会保険診療委員会 |