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1血液検査
肝臓の血液検査は、「肝臓が傷んでいるか」「働きが落ちていないか」を検査します。代表的な検査は、AST(GOT)・ALT(GPT)で、肝細胞が炎症やダメージを受けると上昇し、脂肪肝、薬剤、ウイルス性肝炎、アルコールなどが原因になります。γ- GTPやALPは胆汁の流れが停滞すると上昇し、黄疸の指標であるビリルビンも確認する必要があります。
一方、アルブミンは肝臓の「合成する力」を反映し、慢性肝炎や肝硬変で低下することがあります。B型・C型肝炎ウイルス検査や自己抗体の検査を追加することで、さらに原因を推定することもあります。
2超音波検査(エコー)
超音波検査は、お腹にゼリーを塗って探触子を当て、肝臓の形や内部の様子を映す検査です。痛みが少なく、放射線も使わないため、健康診断や経過観察でよく行われます。脂肪肝では肝臓が白っぽく見えることがあり、肝硬変では表面の凹凸、脾臓の腫れ、腹水などの所見が手がかりになります。胆のうや胆管も一緒に観察でき、胆石や胆管の詰まりが疑われるときにも有用です。
最近は肝臓の硬さを測る「エラストグラフィ」を併用し、肝硬変への進行リスクをより具体的にみることもあります。
3CT・MRI などの画像検査
CTやMRIは、超音波よりも詳しく肝臓を「断面」で評価でき、腫瘍の性質や広がり、血管や胆管との関係を調べるのに役立ちます。CTは撮影が速く、出血や急な腹痛の原因検索にも強みがありますが、放射線被ばくを伴います。造影剤を使うとより詳細な情報が得られます。MRIは放射線がなく、軟部組織の描出が得意で、肝細胞に取り込まれる造影剤(EOBなど)で小さな病変をみつけやすい場合があります。胆管を詳しくみるMRCPも便利です。
どちらも造影剤によるアレルギーや腎機能への配慮が必要なことがあるため、事前に既往歴や検査値を確認します。
●日本臨床検査専門医会:種々の検査を通して診断や治療に役立つ検査結果と関連する情報を臨床医に提供する臨床検査医の職能団体です。