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専門医会のご案内
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米国ではclinical pathologist という専門領域のエキスパートとして、地位が確立されています。ドイツでは形態学の病理学と臨床化学の分野は別々に発展しているようです。私は年に何度か国際学会に出かけますが、どこの臨床検査医も大変気さくで、「厳格な医師」といったプレッシャーを感じさせる人にはめぐり合ったことがありません。ワーク・ライフバランスを上手にとって、生体情報を扱うことで患者さんの役に立つことに生きがいを感じています。
アジアの検査医はもっと特徴的です。韓国、台湾、中国、東南アジア、いずれも女医さんが圧倒的多数を占めているのです。内科、外科などメジャー科に従事する夫君に、適確なアドバイスをしていらっしゃるのではないでしょうか。彼女らはみな外国語に堪能で、とても積極的です。そのせいでしょうか、学会の展示場では、臨床検査の機器試薬だけでなく、色とりどりのスイーツやら民族衣装、アクセサリーも並んでいて、これだけでも見る価値アリだと思います。
いまわが国では、女医さんのマンパワーをいかに臨床に還元するかが議論されています。ひとつの解決策は検査医になることではないでしょうか。24時間365日拘束される生活ではありません。つかず離れずの距離で臨床をやり、時間のあるときに仕事の固めうちができる、臨床検査医のお仕事は、確かに女性に向いている(もちろん自分の時間がほしい男性医師にも)と思います。
臨床に行き詰まったり、医学をもっと科学してみたくなったりしたあなた、「臨床検査医」という明るい生き方を考えてみませんか?