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臨床検査医の方へ

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私たちは臨床検査専門医

わたしは臨床検査専門医 K医師

わたしは 40 歳女医、専門は「臨床検査」です。 検査の中では「超音波検査」が専門です。
腹部・甲状腺・乳腺・心臓などなんでもやります。そんなわたしの 1 週間をご紹介しますね。

曜日 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
AM 超音波室 超音波室
骨髄像判別
超音波室 超音波室
骨髄像判別
外勤
(小児科外来)
月3回外勤
(小児科外来あるいは超音波)
PM 学生実習 超音波室
免疫電気
泳動判読
超音波室 研究日 外勤
(小児科外来)
お休み

日曜日は完全にお休みとなっています。

詳しく見て行きましょう!

月曜日

AM:超音波室

研修医や技師がやった検査をもう一度最初から検査し直します。 先ほども書きましたが、検査部位は多岐にわたります。 で、研修医や技師が書いたレポートをチェックし、最終的に診断名をつけて電子カルテに送信します。
注:患者役は研修医です。

PM:BSL(Bed Side Learning)

SL(Bed Side Learning)学生の実習です。4 年生対象です。 わたしの担当は「血管生理」。主に「頸動脈超音波検査」について教えています。 最初30 分講義をして、その後1時間頸動脈超音波検査の実習をします。 学生お互いに被験者になって、頸動脈超音波検査の練習をします。 この実習形式、自分で言うのもナンですが、結構評判がいいんですよ。

火曜日

AM 超音波室・骨髄読影

火曜日AM は超音波室以外に骨髄像判読の当番でもあります。 超音波検査の手があいているときに骨髄像の判読をしています。 判読の最中に超音波室からコールがあったりして、結構あわただしい日でもあります。 骨髄像判読は始めて 5 年くらいになりますが、奥が深く未だ独り立ち できません。(涙)ボスのきびし〜チェックが入ります。

ここはクイズです

これは骨髄像です。何の症例でしょう??
答えは一番下に記載しております。

PM:超音波室・免疫電気泳動判読

PM は免疫電気泳動判読当番です。 これも超音波検査の手があいているときに判読します。 こちらもまだ独立していません。またまたボスのきびし〜チェックが入ります。
※写真は、免疫電気泳動です。

水曜日

1 日中超音波室です。

お昼休みに、検体系抄読会や学生相手のゼミが入ります。

木曜日

AM:超音波室・骨髄読影

だいたい火曜日と同じような時間です。

PM:研究日

わたしは「超音波検査と院内感染対策」について研究しています。学位もそのテーマで取得しました。 超音波探触子はアルコールでは壊れるので(研究済み)、それに代わる探触子消毒手法の開発をしています。
※写真は学位論文です。

金曜日

1 日中外勤です。

わたしは「元小児科医」なので、他の病院で小児科の外来をやっています。 検査をする上で、臨床の経験は非常に大切だと個人的に思っています。

土曜日

月 2 回他病院で小児科外来、月 1 回他病院で超音波検査をしています。

日曜日

お休みです。
1 週間はこんな感じです。

あ、あと子ども医療センターの超音波検査にも携わっています。(週 3 回)

17 時 15 分以降、duty はありません。自分の好きなことができます。 わたしは論文を書いたり、症例を整理したり、学生の相手をしながら、19 時くらいまで医局にいることが多いです。 身体が弱いので、体調不良の時は、duty が終わったらすぐ帰ることもあります。
つまり・・・
臨床検査専門医は自分の自由な時間が比較的多いのです。

研究したい人は研究すればいいし、 子育て中の人は(男性医師も、ですよ)子育てに時間をかければいいし、 病気がちの人は療養に時間を使えばいいし。 また、「受け持ち患者」がいないので、1 日の検査が終われば「すべて終わった」感があります。

これはわたしにとって精神的に非常に重要な要素でした。 非常に多様な働き方ができるのが「臨床検査専門医」だと思います。 わたしは「超音波専門医」を取得してから、検体検査も勉強して「臨床検査専門医」になりました。また昨年「超音波指導医」も取得しました。 「超音波検査」に興味をもたれる先生方は多いと思います。

研修医を指導しているとそう感じます。 「超音波検査」から「臨床検査」へ。そんな道もあります。 多くの先生方とご一緒に仕事ができればいいな、と思っています。
臨床検査専門医、よろしくお願いします。

クイズの答え:「AML M3」でした。

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